日記

当たり前だが、大企業だった前職と小企業の現職では余裕が違う。
前職では無駄に仕事や手間を増やすようなことに対してもほとんど躊躇なくGOサインが出る。
重箱の隅を突くような品質管理に対しても細心の注意と手間をかける。
人手が足りないのなら入れればいい、ダラダラと残業をしてもほぼ満額残業代が出る。
そんなので大丈夫なくらい、作っている製品から得られる利益が大きいのだろう。
金が潤沢だから仕事は増やせる、しかし不公平感が出ないよう時給を上げ過ぎないようにする。上げることも出来るのだろうが。

現職はかかった人×日の人件費や機械代+諸経費で請求している。
「請求する人の単価-実際の給料」や諸経費で利益が一応出るようになるが、しかし諸経費にも色々ある。
事務所の維持費、道具、見積りや請求などの管理とか色々。
大幅な利益はあまり出ないだろう。

前職の工場みたいに、利益をあげるにはどうするべきだろう。
いっそのこと、人日計算など止めて、本数×樹種×樹高×場所の有利不利で決めていくほうが良いのだろうか。
早くやればやるほど利益が増えるから作業者としてもやる気が出る。
人日計算では早くやる意味なんてあるのか。
親方の評価が上がるか下がるか、それによって給料を上げる気分になるが、その気分だって個人差はある。

直感的に、人日計算は将来性が無い感じがある。

日記

今日は良い天気の休日。
足を伸ばして香川県の山田海岸へ、釣り兼ピクニックに行ってきた。

三本松で青イソメを買い、ちょい投げでキスを狙う。
長い竿は持って行かずリュックだけのコンパクトな釣りセット。

キス針を付けて何度か投げてみるものの、フグだけしか釣れない。
しかも細いキス針はフグの歯には敵わないのか、すぐに壊された。
しょうがないので汎用的なちょっと太めの針を何度も付け直して投げ続けた。
根がかりも結構あり、1,2投で針を付け替え、ジェット天秤も1個無くした。

釣りとしては散々な釣果であったが、風も無く気温もちょうどよく、非常に良い天気だったので気持ちが良い。
釣りの後は近くのベッセルおおちで温泉に入る。
露天風呂と敷地内からの凪の瀬戸内の風景が非常に美しく、日々の疲れも吹っ飛んだ。

そう言えば今日の徳島新聞で、「徳島県は香川県と比べて文化事業が非常に遅れている」と書いてあった。
今日の山田海岸の釣りや先々週の引田観光などを鑑みても、やはり香川は土地の美しさの整備に多く金を出す、文化への投資の文化が根付いていると思う。
徳島は見どころが少ないとか魅力が無いとか言われるし自分からも言ったりするが、目先のことにしか金を出さず種を蒔くような気の長い投資をしてこなかった、というのもあるかもしれない。
つまり、やりようによってはいくらでも魅力が出るんじゃないかと、思う。

日記

30歳くらいになってから、妙にやる気が出ない日が続き、今まで太りたくても太れなかったのに「やや肥満」レベルにまでなってきてしまった。
心も体も大きく変わって、以前の自分とはまるで違うんだということを最近如実に感じている。
どうしてここまで変わってしまったのだろうか。
加齢が原因ではあるが、加齢の何が原因なのだろう。
せめてこの抑うつ感くらいはどうにかして、活力を取り戻したい。

色々と考えてみた結果、男性ホルモン(テストステロン)の減少なのではないだろうかと思い至った。
これが減少すると男性の更年期障害、抑うつ感、筋肉量の減少、EDなどの症状が出る。
もしかしたら、これかもしれない。

テストステロンは十分な睡眠、運動、低ストレス、コレステロールの摂取などにより増やせる。
工場での交代制勤務が減少の一助になってしまったか?
また、脂肪の増加→テストステロンの減少→筋肉の減少→代謝減による脂肪の増加…とサイクルに入ってしまうので、どこかでこの流れを断ち切らねばならない。
今は庭師として日々身体を動かしているから、多分少しは良くなってくると思うが…

また、亜鉛やビタミンなどが入ったサプリも、効果は少しは有るとされている。
Amazonとかにも売っているから、買ってみようか。

男性ホルモンが増加すれば、もう少し活力が増え、婚活とかにもやる気が出るようになるかもしれない。
このままでは、自宅でダラダラと過ごす子供部屋おじさんにしかならない。

日記

庭師を本業にして2週間ほど、身体はまあ少し慣れてきた気がする。
まだまだやれないこととか、100点満点の仕事が出来た日なんてないけれど。

工場労働より体力も使うし休日も少なめだから、ダラダラするとすぐに余暇の時間が無くなる。
夕方に帰ったら風呂に入って、水分補給して、晩御飯までパソコンかゲームか。晩御飯が夜7時~7時半頃に終わるので、そこから10時半までは余暇。
寝る前の1,2時間は図書館で借りた本を読み、それまではネットサーフィンか。

一応技能士試験があるからそれの勉強をする必要もあるが、試験は2月頃だからまだ大丈夫だろう。
今の目標と言えば、それと婚活くらいか。
それ以外の余暇はダラダラと、淡々と過ごしている。

毎日違う現場に行き、微妙に異なる作業をし、新しく覚えることもある。
だが、やはり日々は淡々と過ぎる。
どんな仕事でもそうだ。生き方でもそうだ。
粛々と、地道に、一歩一歩、人生は進み、終わりがやってくる。

20代の頃はもうちょい野心があったんだけどな。最近は無くなった。
本当に心も身体も両方変わったのだろうか。身も引き締まらなくなったのか、体重は去年に比べて10kgも増えた。
不便な場所を開拓した昔の人々のエネルギーは、若い頃のあの心身から来たのだろう。

日記

2級造園技能士の試験では枝葉を見て樹種を答える要素試験というものがある。
他には学科試験や垣を組んだりする技能試験があるが、まずは仕事にも役立つ要素試験の勉強から始めている。
試験では常緑樹しか出ない感じなのでそれだけを集中して覚えている。

しかし、結構難しいものだ。
似ている常緑樹としては、ツバキとサザンカ、ツツジとサツキ、モッコクとモチノキとクロガネモチとネズミモチ、ホルトノキとヤマモモ、マテバシイとタブノキ、カナメモチとベニカナメモチとレッドロビンとかがある。
落葉樹だがよくある木としてはクヌギとクリがあるが、これらも実が無い時期は棘状の鋸歯の先端に色があるかないかで区別するなど、非常に紛らわしい。
鋸歯、互生・対生、新芽、葉柄の色とかで区別するが、どっちがどっちだったか混乱してしまう。
もうこれは何度も見直したり覚えなおしたりするしかないか。

昔学生だった頃、実習実験でこのような枝葉で樹種判別する試験があったが、かなり苦手だった。
順番が先頭に近い人は実力で、後半の人は先頭の人から答えを教えてもらっていたりと、ずっこいこともあった。
まあどうでもいい。

日記

造園の仕事を始めて3,4日目。
公園の芝刈りの仕事。
体力はそれなりに使うが休憩所もトイレも水場も整っている場所だから、楽なものだ。
手押しの芝刈り機を使って大型芝刈り機と刈払機の間の、微妙な場所を刈っていく。

こうやって、目の前の仕事をしていたら、正直視野も狭くなる。
だから時々、自分が今までどのような人生を送って、どのような場所に住み、どのような環境で仕事をしているかを意図的に再認識している。
目の前のことしか見てなかったら、「疲労」というただの苦痛を得るだけだが、「役」を認識すれば広い世界の中の一員に思える。

今は庭師になっており、とりあえず一通りの基本的な技術と知識は得ようかと思う。
まずは2級造園技能士を取ることを目標とした。
学科と実技があり合格率もあまり高くないが、取れば庭師とはどのようなものかが何となく分かることだろう。
試験は4ヵ月後くらい。
今はまだちょっと意識するのと、申請書をちゃんと出すことだけだ。
勉強は、まだ本腰入れなくてもいけるか…
「半年毎日やれば受かります」なんて試験でも、本腰入れたのは1ヵ月くらいで受かったりしたし。
まあ、大丈夫だろう。

日記

バイトに行っていた造園業を本格的に始め、庭師になることになった。
しかし今はまだバイトの時と作業はほぼ変わらず。
扱いも、隔日で来る人から、毎日来る人に変わっただけだ。

刈込バサミやエンジントリマーの使い方も少しずつ分かってきたものの、庭師の仕事はそれだけじゃない。
車の配置、脚立の置き場、養生シートの拡げ方などなど、1つ1つにコツがあって日々勉強である。
一連の作業とかは聞いてすぐに出来るタイプではなくて、記憶して次回から上手くやれるようになるタイプだと、自分は思う。
だから指示を聞いても「あれ?これってこれで良かったっけ?」と思うことも多く、なかなかすんなりとはいかないね。
しょうがない。自分はそういうタイプなのだ。

体力の使用量もバイトの時とあまり変わらないが、しかしこれが毎日続くのかと思うとちょっとだるい。
1日だけなら100%使っても良いが、毎日やるなら80%以上は使えない。
明日に支障をきたさず、安定して仕事が出来るのがプロだ。

今はまだ「これが天職だ!」とまでは思えない。
ただ、故郷の風景を作る一助になれていると考えると、感慨深いものがある。
芸術的な庭を作りたいというより、ランドスケープアーキテクチャーとしての造園業者になりたいと今は思う。

日記

最後の9月29、30日に最後の工場勤務を終えた。
2月から何だかんだで7ヵ月近く働いた。
以前は半年ほどの住み込みバイトをしたこともあり、その終わりは非常に感慨深いものがあった。
だから今回も最後くらいは何かしらの感情が湧くのだろうかと思った。

だが、ほとんど感情が湧かなかった。
感情が湧かないことにびっくり、という感情だけしかないくらい。
ごくごく普通に勤務をして、ちょろっと挨拶して片付けしたくらい。
「俺はやった」「これが最後だ、明日からは…」などの達成感や寂寥感は無かった。

住み込みバイトと違って、同時に生活環境も大きく変わらないから、なのだろう。
職が変わっても実家暮らしなのは相変わらずで、バイトが本職になるから生活リズムも既に分かっている。
0か100かくらい、変わりすぎるわけではない。
そのことが無感情の原因か。
学生時代の頃のバイトも大した達成感は無かったし、そんなもんか。

住み込みバイト、期間工の終わりの日、あの感覚は今でも忘れられない。
ある期間が1つのパッケージとして仕上がっている、出来の良い物語のようだった。

日記

今日は造園バイトで個人宅の剪定。
基本は掃除だが、手が空いたら自分も剪定することがある。
刈込バサミでの剪定もまだまだ修行中で、どちらの手を固定するか悩んだり。
今のところ、進行方向と同じ側の腕、刃が進行方向逆側を固定すると良い感じ?な気がする。
進行方向側の刃を固定すると、まだ剪定出来てない部分が邪魔して刃が動いてしまう気がする。

また、初めてエンジントリマーを使った。
剪定では最も素早く出来るもので、熟達者もよく使うものだ。
生垣を真っすぐにするときに使うが、やっぱり最初は難しいね。
凸凹になったり斜めになったり。
身体の使い方も慣れてないから腕が痛いのなんの。
だが、ようやく剪定道具の全てを習得したような気がする。
後はもう経験と樹種による違いだけだ。

最近は涼しくなって、剪定・掃除くらいなら暑くなりすぎないから身体も楽だ。
工場労働に比べればそりゃ動くが、しかし人間このくらいは動かないとすぐになまるし太る。

日記

残り少ない工場労働をこなした2日。
最近は帰宅後に造園の勉強をしている。

しかし造園の読書、動画の視聴などの勉強は1日1時間、それ以上も以下にもしないことにしている。
今までの経験から、1日1時間でも継続すればかなりの勉強量になるし、続けもしやすい。
仕事終わりの平日でも無理なく出来る。

そして重要なのが、あまり根を入れすぎて飽きないようにするため。
一気に勉強して一気に習得してしまえば、その業界がどんなものか何たるかを知ってしまう。
今はまだ知らないからこその新鮮さが好奇心を刺激して勉強したいと思うが、しかしすぐに知ってしまうと仕事の喜びを感じる前に新鮮さが薄れ、飽きてしまうのが早くなる。
熱意は良いことばかりじゃない、制限が必要だ。
「今の自分は暑くなりすぎているな」と思ったら、少し冷ましたほうが良いのではないか。

これから何十年もやるかもしれないんだ。
そんなに急がなくても良いじゃないか。
お楽しみは取っておこう。