日記

社長からもらった個人用の仕事道具を無くした。
多分、激しく動いた時に腰袋から落ちたのだろう。
あまり大事にしていなかったし無くしそうになったことも幾度もあるが、本当に失くしてしまったら少しショックを受けた。

さて、どうするか。
新たな物が必要だが、どうする。
社長にねだっても良いのだが、何だか言いづらい。
相場を調べると、良いものは6000円、通常3000円、安物で2000円くらい。
別に金が無いわけではないから自分で買っても良いが。

買うのなら何にしようか。
以前と同じのもの(3000円)を買うのが普通だが、個人的には面白みが足りない。
そこで別の、安い物を買ってみる。
ブランドは「千吉 金」で価格は2000円くらい。
鍛造品の剪定ばさみである。
今までの物との違いを楽しめる。

日記

夏目漱石の「こころ」、『精神的に向上心の無い者は馬鹿だ』

宮本常一著作の「私の日本地図 五島列島」を読んでいる。
五島列島は今や日本の果ての一つとも見えるが、かつては対馬と同じように中国や韓国との玄関口でもあった。
行き来が自由だったり目が届きにくかったり海路がメインの時代だったら、かの地は交通量も多くて栄えていただろう。
しかし今は国境が出来て行き来がしにくくなり、その結果日本の果てとなった。

漁業が主な産業で、まあ今でも食うには困らないだろう。
だがやはり果ての感じがあって、才気あふれる若者がそこにとどまるのは「勿体ない」「精神的に向上心が無い」と都会の人間から見れば捉えかねない。
自分の力を試す場所、井の中の蛙にならないようにするには外に出ていかないといけない。

今の日本、もしくは世界が、そのような考えに囚われているようにも思う。
留まることは自分を活かさないこと。
活かさないことは勿体ないこと。
どこかの原始的な部族の中にもGAFAMの創業者くらい才気のある人間がいるかもしれない。
そのような人材には教育してやって、適材適所に配置してやって、人類全体の幸福のために尽力させてやるものだ、と。

しかしそのような考えは一極集中を招く以外他は無い。
端から中央へ人が流れていく一方だ。
かつては土地の広さが人の居住能力や居心地を決めた。
しかし今はそれほど広い土地は必要無い。
中央の人口密度は上がる一方で、地方の人口密度は下がる一方、となるのだろうか。

島に住むご老人たちは、島の風景と気心の知れた仲間と共に暮らすこの状況を、『天国』と称している。
幸福な人生、とは。
その人生を送るための場所、とは。

日記

この1年ほど、特別にやりたいことも無くなった。何度も日記に書いているけれど。
だが思い返せば、それほどやりたいことも無かったのではないか。自分の人生において。

中学や高校とかも、将来の夢のために勉強していたわけでもなく、ただ暇だったから勉強していた。
目の前のことをやっていれば、無根拠に、何かしら報われるのかと思って。

そして今もそうだ。
大きな不平不満を言わずに仕事をしているし、資格を取得しようとしている。
もしかしたら他人から見れば熱心に見える側面もあるかもしれない。
しかし実態は違う。
やりたいこともやるべきことも無く、目の前に何かしらがあるからとりあえずの目標を設定して、何も考えずに行動しているだけだ。
金が欲しいわけでもないのに仕事をし、将来の為でも無いのに貯金や投資をしている。

一般的な大人ってのは、こんなものか。
幼い頃はどうして大人たちは苦しくてつまらない日常を送り続けているのかと疑問だったが、今は分かる。
情動が無いからだ。無くしたからだ。目減りしたからだ。

日記

今年は当たり年か、道行く街並み、たわわに柿が実る。
日本の最も日常に溶け込んでいる果物と言えば、自分は柿だと思う。
めちゃくちゃ美味しいというわけではないが、青空と落葉したカキノキと柿の風景は好きだ。
そしてその情景を思い浮かべながら食べる柿は、美味い。

特に緑茶と干柿のコンビはかなり好きだ。
干柿の自然な甘みと食感は、歴史上の偉人達も同じように食べていたのかと思うと、感慨も深くなる。

職場にも渋柿があり、最近はもらって帰っている。
もう少し時期が進んだ晩秋なら吊るし柿でも綺麗に干せるだろうが、冷え切ってない時に収穫したものはカットすると良い。
皮を剥いて、4つ割り6つ割りくらいにして、干し網で干すだけだ。
吊るし柿よりも作るのは簡単だ。
しかし内側の半生部分の割合は少なくなり、外側のカチカチの部分が多くなるのが少し欠点だ。

他には塩漬けでも渋を抜ける。
生の食感を残せるが、やはり塩味が加わるのが少し欠点。

日記

2日は休日。
1日は仕事だったから、7連勤もやった。雨とか休日出勤とかが重なるとこうなる。

休日はバイクのオイル・フィルター交換をした。
オイルはAmazonで安かったカストロールの10W-40。
NC750に合うフィルターセット(オイルとDCT)も安かったのでそれを購入。
フィルターレンチがなかなか見つからず、道具の整理もしてたら結局午前丸々使うことになった。

午後はメルカリの荷物発送と、給料の入金と、図書館での本返却と貸出と、役所で保険関係の手続きと、病院で花粉症対策の薬をもらい、温泉に入って帰宅。
やることが多くて忘れ物を取りに帰ったことも。
温泉ではいつも通りサウナに入り、疲れを癒す。
そう言えば東大寺建築の時、重源上人が労働者の疲れを癒すべく岩風呂を作っていたな。
やはり疲労を無くすには、風呂!

帰宅後はもらった花梨で花梨酒を漬け込んでみる。
花梨を4つ割りか6つ割りにして、瓶に入れてホワイトリカーを浸かるまで、氷砂糖もいくらか。

まあ結局は溜まっていたものを消化しただけなんだが、雨の日の割には色々やった休日だった。
この先、雨の日しか休日無かったら、旅行いけないのでは…?

日記

職場の同僚などが怒られているシーンを見るのは辛い。
「いつかは自分もああいう風に言われるのだろう」「自分に価値は無いと、判断されるのではないか」「今は優しくされているが、いつかは幻滅されてしまうのだろう」
と勝手に恐れてしまう。

しかしいざ自分が怒られることになると、「は?なにくそ」と反骨心を抱いてそこまで傷つきはしない。
怒りはあるから不満ではあることは確か、しかし身につまされるような思いまではない。
どうして他人に対してだとそう思うのだろう。

最近のネットではそういう性質を持つ人を、共感性が高すぎる「HSP」と呼んでいる。
しかし自分はそこまで共感性は無いと思うんだが。
1人で遊んだり過ごしたりすることはほとんど苦にならないし、全く気が回るほうでもない。

まあ自分のことはこれくらいにして、怒られた人のことだ。
辞めはしないのかと不安だ。
個人的には、そこまで仕事が出来ないようにも思えない。
上司がちょっと求めすぎではなかろうか。
人が働く理由は様々だ。働き方も様々で良いと思うんだ。
高度な技術を得て指揮も出来るようになりたい人には高給で、単純作業なら据え置きで、で良いじゃないか。

日記

庭師を本業にして約1ヵ月。
最近は剪定ばかりやっている。

行政的には建設業の中の「造園業」であるが、実際に造園するのは年に1回あるかないか。
平成初期とかなら公園の造成などが結構あったかもしれないが、最近はとんと聞かない。
新築一軒家が建つことはあっても日本庭園を新たに造成するなんてことはほとんど無く、新たに庭を作ることはほぼ無い。
しかし庭師としてはやはり庭造りの技術は必要で、造園施工管理技士や造園技能士などの資格を得たいなら庭や公園の作り方を知っておかねばならない。
実際は庭や公園の維持管理が仕事のメインであるが。

では造園することがほとんどなくなって庭師は先行きの悪い仕事なのか?というと、実はそうでもない。
なぜなら造園業を含む建設業全般が人手不足だから。
日本庭園離れも進んでいるがそれ以上に職人や事業体が減少しており、仕事を出来る人が少なくなっている。
だからただ庭の維持管理をするだけの仕事であっても、ただ仕事を続けているだけで新規顧客が増えてきたりしている。
あまり遠くの現場なんてしたくないが、その地の造園業者が取る仕事が少なくなって、遠くのウチにも仕事が舞い込んで来たりしている。

こういう職人系の仕事は、前職のような工場労働よりも安定は少ない。
しかしそういうイメージが手伝って新たに就職する人も少なく、おかげでかえって仕事が増えて安定してくる。
他の「安定」がイメージされる仕事は、「代わりはいくらでもいる」となって使い潰される場合もある。

まあやっぱり、基本的には植物や作ることが好きな人ならやれる仕事だけど。
危険なことも多いし。

日記

最近、加齢により男性ホルモンが減ってきたんじゃないか?
と思って、Amazonで精力を上げるサプリを購入して摂取を始めた。

男性ホルモンが減れば筋力減少、脂肪増加、性欲減退とか色々な症状が出る。
ただただのんびりと過ごしたいなら男性ホルモンは必要無いが、しかしそれだとますます結婚への道は遠ざかる。

数ある中でどうしてこれを選んだのかというと、ちょうどタイムセールで安かったから、というのが大きい。
30日分では2000円とかいくようなのに比べても含有量とかは悪くない気がする。
というこういうサプリなんて半分バーナム効果だから安い方が良い…なんて冷めた考えも無くはない。

さて、効果はというと、よく分からん。
元気が一気に出てきた感は無いが、最近特にあまり疲れてないのは単に仕事に慣れてきたから、とかもあるかもしれん。
しかし身体を動かすようになって、前職の3交代工場労働の時に比べればまだ元気になっている気がする。
単に3交代から日勤だけになったというのもある。

こういうサプリの効果を測る、っていうのは非常に難しいもんだね。
個人の状況や季節、服用機関が大きく変わるだろうし。
あまり効果が実感出来ないからと言っても、飲んでなかったら加齢により更に悪くなっている可能性だって考えられる。

日記

晴れの休日、試験のため公園で樹種同定の訓練をした。葉で見分ける図鑑を持っているが、普通の場所なら正解かどうか分からない。そこで、ところどころ樹種の名前が書いてある公園に行った。

やはり図鑑だけでは似ている木がどれとどれか、パッと見で候補を絞れるかが分からない。こうやって実際に見たほうがやはり覚えやすいし勉強になる。

アベリアとユキヤナギとコデマリとシモツケ、マテバシイとスダジイとタブノキ、アジサイとオオデマリ、アラカシとシラカシとスダジイとか。マサキとエノキは常緑と落葉で大きく違うが葉の形は似ているとか。ビワとユズリハとタイサンボクが常緑では大きく、次にマテバシイとタブノキとアコウ辺り。カナメモチはモチとしては珍しく鋸歯がある。常緑の葉で脈が3つになるのは、クスノキとシロダモとヤブニッケイ。そよそよしていてクスノキじゃないのはソヨゴ。

せっかく晴れの公園で散歩しているというのに、頭がごちゃごちゃして少し疲れた。徳島市のえびすの湯に入って疲れを癒やす。初めて行ったが風呂の種類が多くて面白いし居心地も良い。温泉は気持ちいいが、長居すると休日の時間を多く失うのが気掛かり。ここで時間を潰さねばならない、って時が一番リラックス出来る。

日記

一応婚活中。
一応が付くのは、成果が出てないから。

マッチングアプリに登録したりもしているが、若干マッチングしても続かない。
まあ面白い人間ではないことは認めるし、知り合ってから付き合うまでの流れを速やかに作る方法なんてのも知らない。
お互いが積極的に行動したり、恋愛強者であったりすれば有用なシステムかもしれないが、自分には向いてないかもしれない。

自分は、昔ならお見合いで結婚していたタイプだ。
常日頃からモテたい、出会いたいとか思わずに暮らしている。
恋愛強者とかは基本的にいつも心の片隅でそういう思いを抱いているらしい。
自分は違う。
モテようと本気でやってないからモテないし、出会いたいと本気で思ってないし行動もしてないから出会えない。

こういう消極的な人間は他人からの紹介とかで半分受動的に結婚するらしい。
しかしそういう受動的なお見合い結婚でも離婚率が低いのは、離婚したい自由になりたい他の人が好きになったとかも強くは思わず、惰性でダラダラと付き合っていけるからなのだろうか。
理由は他にも色々と考えられるが。

要は、自分には仲介してくれる人が必要だ。
結婚相談所とかもあるが、総費用が安く済むのは昔ながらの仲人協会、な気がする。今のところ。
成婚料がそこそこ高いが月額とかは安い。
成婚料が高いからこそコーディネーターがさっさと結婚させようと本気になったりもするとか。
ちょっと話を聞くだけでもしてみようか?