2020.10.28,29 庭師という仕事

庭師を本業にして約1ヵ月。
最近は剪定ばかりやっている。

行政的には建設業の中の「造園業」であるが、実際に造園するのは年に1回あるかないか。
平成初期とかなら公園の造成などが結構あったかもしれないが、最近はとんと聞かない。
新築一軒家が建つことはあっても日本庭園を新たに造成するなんてことはほとんど無く、新たに庭を作ることはほぼ無い。
しかし庭師としてはやはり庭造りの技術は必要で、造園施工管理技士や造園技能士などの資格を得たいなら庭や公園の作り方を知っておかねばならない。
実際は庭や公園の維持管理が仕事のメインであるが。

では造園することがほとんどなくなって庭師は先行きの悪い仕事なのか?というと、実はそうでもない。
なぜなら造園業を含む建設業全般が人手不足だから。
日本庭園離れも進んでいるがそれ以上に職人や事業体が減少しており、仕事を出来る人が少なくなっている。
だからただ庭の維持管理をするだけの仕事であっても、ただ仕事を続けているだけで新規顧客が増えてきたりしている。
あまり遠くの現場なんてしたくないが、その地の造園業者が取る仕事が少なくなって、遠くのウチにも仕事が舞い込んで来たりしている。

こういう職人系の仕事は、前職のような工場労働よりも安定は少ない。
しかしそういうイメージが手伝って新たに就職する人も少なく、おかげでかえって仕事が増えて安定してくる。
他の「安定」がイメージされる仕事は、「代わりはいくらでもいる」となって使い潰される場合もある。

まあやっぱり、基本的には植物や作ることが好きな人ならやれる仕事だけど。
危険なことも多いし。

日記

Posted by YU