徳島県の登山

最高の天気すぎる国見山 / YK1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

2022年10月2日、本当に久しぶりな快晴の休日。
祖谷の国見山へ登山に行った。

朝は寒くて今季初めて冬ジャンパーを着た。秋だな。
雲ひとつ無い青空の中を登り、山頂へ。
秘境とされた祖谷は、雲海のおかげで初めて見ようによっては盆地状であることを認識できた。
身を隠すには良い場所だろう。

帰りは祖谷を通って帰ったが、意外にも高原感があった。
まあこの青空ならどこに行っても理想郷のように思えるか。
祖谷に移ってきた人も住んでいる人も、薄暗い山奥ではなくこういう感覚、空が広くて静かで平和な場所みたいな想いを抱いていたのかな。

徳島県の登山

晴れの休日、とある試験の練習をしようかと思っていたが正直既に間に合うことが分かっている気がして、やる気が出ない。
しかし部屋にこもってゲームばかりも調子が狂う。

そこで、10年ほど前にチャレンジしたが藪に阻まれて行けなかった、鳴門市の大代山に登ってみた。

星越峠から大代山周回 / YK1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

詳細はYAMAPの方に書いたが、まあかなり玄人向けのコースだ。
平野から見ればそれなりに目立つ山だがほとんど登られていなく、隣の天円山に比べれば登山者数は雲泥の差。

鉄塔巡視路をよく散歩することが多かったから、「巡視路は全て整備されている」との認識があったから、ちょっと油断した。
頂上に向かう道ではない鉄塔巡視路とかは歩く人もほとんどいないので整備も少なく、テープや踏み跡がごくわずかな箇所が多かった。
本当にこの先道があるのか?と疑問に思うことも多数。
地理院地図にはもちろん書いてないし。

里山には多くの鉄塔巡視路があるが、これが載った地図を電力会社などからもらえないだろうか。
貰えたら里山散歩も捗るんだが。

徳島県の登山,日記

ずっとロボトミーコーポレーションばかりプレイしていて日記すら書いてなかったので。
忙しくても少しくらいは書き続けるのが日記の醍醐味なのにね!

さて、12月20日は誕生日である。
31歳となりました。
誕生日というものは年々地味になっていくものだが、31歳の誕生日は特にそうだ。
20代から30代になった去年の誕生日に比べれば身体的・精神的変化にも乏しく、ただ虚しく年を取ったという感じはある。
ああ、去年は、20代という青年期の終わりをまざまざと実感したものだった。

12月20日はちょうど休日となったので、真冬の晴れ日和にふさわしい、徳島県南部ツーリングと宍喰の鈴が峰の登山をしてきた。

宍喰の絶景スポット、鈴ヶ峰 / YK1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

ダウンジャケットを着込んで、肌の露出部は全て隠し、防寒対策はなかなかのものに。
おかげで県南に行くくらいなら普通にバイクでも耐えられた。

真冬の低山ハイクは良いものだ。
空気は澄んでいて景色は綺麗で、うっとうしい虫もおらず葉も少なく広々としている。
宍喰はいつも通り過ぎるだけだったが、山の上から見る町並みを見ると人々の生活を思いやられて、好きになれる。
彼らも、我らも、こうやって見られながら感じられながら生きているのだろう。

昼食と入浴には遊々NASAで。
人は少ないが、レストランから見える太平洋は美しくて良いところだ。
キャンプも出来るほどの広場もあるし、冬キャンしにきたいものだ。

帰宅後は奢りで飲み屋に行った。
多くの酒と食事を嗜むのも久しぶりだ。

今日から31歳。

徳島県の登山

YAMAPにも上げてみましたが、鳴門市で2番目の高峰、日の丸山に登ってきました。
他に名がある山名としては、「駒足越」「内谷山」

駒足越までは鉄塔巡視路なので歩きやすいですが、以降はテープ頼り。
でも日の丸山までは分かりやすいです。

内谷山へはテープと若干の踏み跡があるだけで分かりづらいところもあり。
奥屋敷への下山路は全くの不明瞭な箇所多し。

内谷山北方への道が確認できました。
かつての作業路か参道か、というくらいの広さの廃道です。
坂東谷川沿いの道に通じるのか、北灘大浦に通じるのか、また確認に行きたいものです。

鳴門市第2の高峰、日の丸山 / konishi1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

徳島県の登山

美馬市木屋平とつるぎ町一宇の境にある剣山地の一角、中尾山と赤帽子山に2020年10月11日登ってきました。
赤帽子山は標高1600mほどありますが、登山口が既に1100mほどあるので、気軽に高山的雰囲気を楽しめる良い山です。

ルート・登山口

中尾山は展望のほとんどない山なので、赤帽子山がハイライトとなります。
赤帽子山へは西側の夫婦池・丸笹山からも行くことが出来、車の手配が出来るのなら縦走すると面白いことでしょう。

今回は中尾山高原から登り始め、ピストンすることにしました。

中尾山高原はグラススキーを初めとする様々なアクティビティを楽しめる、徳島県内でも有数のレジャースポット。
子供と一緒に来るのも良いでしょうが、美しい景色をのんびりと楽しんでも満足いくと思います。

登山口にはトイレ・休憩所あり。
なお登山口出発時のこの日この時、天気予報では「晴れ時々曇り」だったのに、小雨でした…

登山の様子

小雨ですが、山頂に行く時間には晴れていることを期待して、カッパ着て出発。
もう本格的な秋だからか、早朝は寒いですね。
登り始めはネックウォーマーも装備してました。

最初はグラススキー場横を歩いていきます。
「赤帽子山へ」という標識は多くたっているので迷いにくいでしょう。
何回か林道を横切る時がありますが、そういうところにも標識はちゃんと付いています。

グラススキー場を登り切ったら中尾山への登山となりますが、歩きやすい道です。
エノコログサのような苔が繁茂していたのが印象的。
阿波の緑色片岩とスギ林の中を登っていきます。

展望台跡まで登ると、稜線歩き開始。
中尾山山頂は分岐点から北側にありますが、分かりづらくて展望も無いので、行くか行かないかは気分で良いでしょう。

赤帽子山への稜線歩きも特に危険な箇所は無し。
しいて言うなら稜線が少し広く北側に巻くところが多いので、テープを見逃さないように細かくルートファインディングしていくと楽に歩けることでしょう。

3分の2ほど進むと笹原になり、眺望が開けます。
普通ならここら辺から快適な天空散歩…となるはずが、この日時はガス!
笹原は緩やかで歩きやすく、山頂もすぐ。
地形図では三角点がある場所が山頂となっていますが、看板があるのはもう少し先の小高い丘の上。
看板があるほうが若干高いです。

この日のハイライト、赤帽子山の山頂は、小雨!
Oh…
ま、まあ、各種の天気予報では晴れだったし雨雲レーダーでも雨雲無かったし、事前の調査はやり切っていたということで、諦めます。
今回は不運だったということで…

山頂でいくらか休憩だけしたら出発。
下山を開始して1時間後、だんだん陽射しが届いてきて木々の間から遠くの山並みが見えるようになってきました。
道行く登山者からも「これからが最高だよ!」と言われる…
ああ、惜しかったか!

中尾山の山頂にも寄りましたが、特に見るものなし。
グラススキー場に着く頃はすっかり晴れて、剣山の山頂はガスっていたようですがそれ以外は綺麗に晴れてましたよ!

登り1時間40分、下り1時間10分、累積標高差は640mほど。

下山後は「つるぎの湯 大桜」で汗を流し、「おお峰食堂」で食事。
徳島市辺りは恨めしいくらいの綺麗な青空で、「今日はこっちで遊んだ方が良かったかな…」と若干後悔。
何だかものすごく眠くて、帰宅後はベッドに飛び込んでそのまま3時間ほども昼寝してしまいました。

徳島県の登山

2020年6月8日、つるぎ町一宇から、阿波のマッターホルンと称される『黒笠山』に登ってきました。
稜線までは単調な上り坂が続きますが、山頂は360度の大展望が広がる登り甲斐のある山でした。

ルート・登山口

黒笠山への登山道は3方向にありますが、最も使用されるのは東側のつるぎ町一宇からのものだそうで。

国道438号から県道261号線へ。
更に白井林道を通り、黒笠山登山の標識を目印に舗装コンクリート道を登ります。

民家脇の黒笠山登山口の標識がある場所が、旧登山口となっています。
2,3台ほど駐車できるスペースがあります。

なお、最近林道が延伸したようで、更に上部にも駐車できるスペースがあります。
もしかしたら林業関係者が使っている場所かもしれません。

車を置いて、舗装道先の歩道から登っていきます。

赤丸の標識を目指す

民家が数軒あるので若干道が入り混じっているので注意。
上写真の赤丸内に『黒笠山・矢筈山登山道』の標識があるので、そこを目指します。

登山の様子

林業作業道が交わっていたりするので、赤テープがあちこちに付けられて少し道が不明瞭になっています。
しかし登山道標識はあるので、それに従って登っていきます。

いまや限界集落となった白井集落にもかつては人が多く住んでいたようで、杉林の中に石垣や廃屋が残っています。
つるぎ町一宇には、こういう山の奥の奥まで人の痕跡が残っていますね…

白井集落から稜線近くの黒笠神社までは、ひたすら沢沿いの登りです。
石垣だけが残る廃集落跡を越えると、広葉樹林の中をずっと登っていきます。
この登山道も古くなっているのか、赤テープが剥がれていたり、赤テープを付けた木が折れていたりして、少し道に迷いやすいので注意。

単調で長い登りですが沢沿いなので水の補給はしやすいです。
自分も岩清水でタオルを濡らしたり喉を潤したりしました。

無事、小さな黒笠神社までたどり着けば、山頂は近いです。
稜線まで登り切れば高度感は一気に出て、清々しい登山を楽しめます。

矢筈山分岐点を過ぎれば、山頂はすぐ近く。
「阿波のマッターホルン」の由来となった、ポコンと出た山頂も望めます。

分岐点からロープなどを頼りに10分ほどの岩場を登り切れば、大展望の広がる黒笠山の山頂に到着!

岩の上なので狭いですが、その分木々に邪魔されずに徳島県の主要な山々を見渡すことが出来る気持ちの良い場所です。
日陰はほとんど無いから、陽射しのきついこの日は低木の下で休憩しましたが…

山頂での景色を楽しんで、下山は往路を辿ります。
踏み跡やテープが薄めなので、一瞬道に迷いそうになったりと、ちょっと一筋縄ではいきませんでした。
また、最高気温も30℃を超える気象となってきているので暑かったです。

登り2時間35分、下り1時間35分。
YAMAPによれば消費カロリーは1742kcal、ダイエットにもなりました(笑)

徳島県の登山

2020年5月22日、神山・上勝・那賀町の3町の境近くにある深き山、『雲早山』に登ってきました。

徳島市の眉山などからも見える名峰ですが、スーパー林道を使えば往復2時間程度で登れ、山頂の展望は抜群の、ファミリーハイクに最適な山の一つです。

ルート・登山口

雲早山の登山口へは、国道193号から入れる剣山スーパー林道を通って行くことが出来ます。
ダートですが道幅は広めなので車高が低すぎる車でなければ通りれます。

なお、自分はオンロードバイク(NC750)で行きましたw
ちょっと疲れた…

登山口には数台駐車できるスペースがあります。
車でいっぱいの場合は、少し離れた道脇にも停めることは出来るようです。

登山の様子

人気の山でありいくらか整備されているので、危険な箇所はほぼありません。
ただ、沢を少し横切ることはあります。
まあこのくらいの水量なら道中が楽しくなるだけで、危険な目に合うことはほぼ無いでしょう。

基本的に谷沿いを登っていきますが、湿り気があるので苔むした林床が美しいです。

高丸山への分岐からは、明るい稜線歩きです。
雲早山エリアは少しカルスト地形なのか?どうか分かりませんが、白色の岩が露出し、枯れ木の多い半草原地帯になっています。

楽しい稜線を少し歩めば、雲早山の山頂に到着!
山頂は360度開いている大展望台です。

南東には高丸山とそこに続く稜線。
北西には峠を挟んでレーダードームのある高城山。
北東は徳島の街並み…
四国山地の山深さと大地の「ひだ」を肌で感じながら、まったりと滞在しました。

下りは往路を辿ります。

雲早山は眉山からも見えるほど目立つ山にしては登りやすく、登山初心者の人でも十分楽しめる山でしょうね。

登り45分、下り30分でした。

徳島県の登山

2020年5月22日、徳島県上勝町の最奥部にあり、那賀町との境にある山、高丸山に登ってきました。

駐車場から山頂への登り・下りで約2時間程度で、綺麗に整備された山です。
ファミリーハイクに最適です。

気楽に登れて景色も良く、美しいブナ林も広がる名山でした。

ルート・登山口

高丸山は「高丸山千年の森」として整備・研究がされているフィールドです。
人もよく踏み入れる山域なので、道路や駐車場は比較的よく整備されています。

高丸山登山口へのアクセスは、上勝町の最奥部へ向けて県道をひた走り、標識に従ってコンクリート舗装の林道を通っていけば良いです。

登山口には広い駐車場とトイレがあり、さらに案内所まであります。
(この日は案内所は閉まっていましたが)

広場からはその名前の通り、丸い高丸山が望めます。
ここから山頂に向かって登っていきます。

登山の様子

登山道はかなり綺麗にされており、危険な場所は全くありませんでした。
踏み跡はしっかりしているし、傾斜も一定です。
子供でも無理なく歩けることでしょう。

歩行時間は短いですが、水飲み場も整備されています。
冷たくて美味しい山水に、是非喉を潤せましょう。

新緑の森を順調に登っていくと尾根上を歩いていくことになります。
そこから少し登ると、山頂です。

山頂は切り開かれた展望台!

この日は早朝から登り始めたので、上勝の中心部は雲で覆われており、その上の青空も美しい!

高丸山からは雲早山への縦走路が伸びており、踏み跡はしっかりしています。
ただし、片道3時間半以上もかかるので日帰り往復はちょっと覚悟が必要ですね。

下山は別のルートを取って、旗立てや高丸神社を目指してみます。

旗立ては標識はありますが、特に何もありません。
昔はここに旗を立てたりしていたそうな。

高丸神社は山小屋風で、スギの巨木に囲まれています。
避難小屋ではないので内部は倉庫のようになっています。
個人的に、この辺りでテントでも建てて一泊したいものです。

新緑と光と影の森の中を歩いて、水飲み場に到着したら、最初の往路を下って下山。
歩行時間は短い山でしたが、景色が良くて満足感のある登山が出来ました。
やはりこの山は、ファミリーハイクに最適ですね。

登り40分、下り35分でした。

徳島県の登山

2020年5月7日(木)、好天の休日。

美馬郡つるぎ町一宇にある、標高1,493mの津志嶽に登ってきました。

累積標高差は1,000m近くあり、徳島県内の登山にしては長丁場となる、登りごたえのある山でした。

ルート・登山口

津志嶽への登山ルートは、東側の久藪集落からとしました。
まともな登山道は鉄塔巡視路を使う以外には、ここくらいしかないでしょう。

貞光川沿いの国道438号、つるぎ町一宇支所から少し南に来ると、石鉄神社の大きな鳥居が見えます。

ここから斜面集落の久藪へ登っていきます。
狭い道ですが、だんだん見晴らしが良くなって、川沿いに比べれば広々とした雰囲気になってきます。

登山口・駐車場となる阿弥陀堂には、いくらでも駐車できるくらいのスペースがあります。
トイレもあり、小さな集落なのに綺麗に整備してくださっていて感謝です。

なお、車道はもう少し上に続いていますが、転回場となっているので登山目的での駐車は禁止。

車道終端からは登山道開始です。

登山道の様子

海沿いで暮らす自分としては、斜面集落は不思議なことの連続です。
久藪集落ですら秘境の感があるのに、モノレールや電線は更に上へ伸びています。

途中には阿波狸発祥の地を表す祠。
調べてもよく分からず…

モノレール沿いを登っていくと、車道の通じていない場所に生活の痕跡が残る廃屋と、石鉄神社。

切り開かれ、草が刈られた美しい天上の楽園です。
人亡き後でもシャクナゲやツツジが咲き誇り、この美しさがかえって寂しくもあります。

石鉄神社からはひたすら一面の杉林の中を登ります。
ところどころに石垣や緩やかな場所があり、この辺りにもいくらか人の生活があったのでしょうかね。
秘境中の秘境に思えますが、南斜面で緩やかで、水が豊富なら、交通の便は別として自給自足で生きるには困らなかったのかな。

少々息を切らしながら登り切ったら、稜線の鞍部に到着。
ここから片道数分で秋葉山の山頂に行けますが、行ってみたら特に何もありませんでした。

鞍部から稜線上を進んでいけば、小屋のような津志嶽神社、更に進めば鉄塔。

この辺りは休憩に良いですね。
どこも下草が少なく、岩がゴロゴロしておらず、道も細くないので、座りやすいです。

鉄塔より奥にはシャクナゲ群生地。
こんな山奥ですが少しだけ水も流れており、補給も出来ます。
花と沢の、山上の別天地ですね。
楽園かここは。

もう一度稜線を歩いて、山頂を目指します。
山頂近くには巨木が倒れた場所があり、そこから吉野川方面を望めます。
秘境ですね。

アップダウンを繰り返して稜線を進めば、遂に津志嶽山頂に到着!

いや~結構長かった。
集落跡の緩斜面、稜線、山上の沢、細い稜線など、道中は景色が様変わりするので行程も長く感じました。

山頂は切り開かれて広々としており、大人数の休憩は可能。
ただし、周辺には木々が茂っているので、展望は微妙。
隙間からわずかに黒笠山方面が望めるのみです。

帰りは淡々と往路を辿り、下山。
駐車場の阿弥陀堂で水とパンを食べて、まったりと休憩してから、出発しました。
シャクナゲが美しく、背後の津志嶽も最高の、山上の楽園です。

登り2時間20分、下り1時間30分でした。

登山道はどこも歩きやすく、危険なところはほとんど無かったと思います。
徳島県の山にしては長丁場となるので、登りごたえのある山でした。

徳島県の登山

2020年4月11日(土)、好天の休日。

徳島の日帰り低山として、美馬市穴吹川沿いの『半平山』に登ってきました。

標高は1,000mを少し超えるだけですが、秘境感のあるマイナーで静かな山でした。
踏み跡・テープはありますが薄めなので、徳島県内の山の中では中級者向けです。

登山ルート・アクセス

ガイドブックは2005年発行の『新・分県登山ガイド 徳島県の山』としましたが、現在(2020年)とは異なる点があります。

それは、林道がかなり伸びていることです。
それゆえに、歩行時間を短縮させることがかなり出来、早朝出発すれば同日に別の山を登ることも出来ます。
ただし、林道から登山道への取り付きが分かりにくくなっています。

まずは穴吹川沿いの国道492号線から、バス停「高橋上」と標識を目印に、半平集落を目指し車で登っていきます。
徳島西部にありがちな斜面集落であり、傾斜はきついです。

半平メイン道を通っていると、三叉路などに登山口を示す標識があります。
それを頼りに、林道「半平杖立線」に入ります。

分かりづらいですが、林道脇に小さな「登山道」の印があり、ここが登山口となります。

道脇に数台の駐車スペースがありますが、工事が行われている日や複数台でやってきた場合は、遠慮して林道入り口などに停めたほうが良いかもしれません。

登山道を歩いて分かりましたが、林道最奥から適当に斜面を登っていけば登山道に辿り着けると思います。
コンクリートの林道は工事により徐々に進んでいき、今後更に伸びていき取首大師堂まで車で行けるようになる可能性があります。
そうなれば山頂へのアクセスは非常に楽になるでしょう。

登山の様子

登山道

登山道の多くはスギ・ヒノキ・カラマツの人工林や、ヤブツバキなどの広葉樹林内となります。
ちょうどこの時期はミツマタなどの花が咲き、春めいていて気持ちが良かったです。

半平山はマイナーな山だからか、踏み跡は薄めで、基本的に赤テープを目印に登っていくことになります。
ただしその赤テープも接着していた木の枝が折れてしまって、落ちている物も複数あります。
地形的に分かりづらい分岐も多くあるので、常に赤テープや踏み跡を見つけるよう注意する必要があります。

トラバースしながら登っていくと、『取首大師堂』へ着きます。
ほぼ廃屋ですが、屋根はちゃんと残っているので、休憩は可能です。
床はボロボロですが。

取首大師堂からは尾根・稜線を登ります。
ところどころ険しいし細い道ですが、迷う可能性は低め。

山頂・下山

奥野々山・高越山へ続く稜線上小ピークをほんの少し超えると、半平山(1015.9m)です。

ガイドブックには「樹林に覆われている」と書かれていますが、現在はいくらか切り開かれ、木々の間から北方の吉野川沿いの里が垣間見えます。

静かな山頂を楽しみ、ゆっくり休憩してから下山開始。
下山時は往路を辿るだけです。

登り65分、下り40分でした。

ちなみに山頂から南西側を下り、周遊するルートもあるようです。
踏み跡は薄いようですが、他の人の登山記録に載ってたりします。

今回の登山の感想

ガイドブックでは川沿いの国道から登っていたため、登山前はもうちょいきつい登山になりそうだと思っていました。

しかし実際は半平集落の上方、林道から登ったので、かなりあっさりと登山を終えてしまいました。
もう1座登るか迷いましたが、あまり早く県内の山を制覇したら面白くないかと思って、辞めました。

しかし、県東部に住む人間としては、半平集落などの傾斜地集落は非常に不思議だし、興味深いものです。
あんな小さな集落でも、小学校はありましたからね。
昔はもっと子供の数が多かったり、人々の生活も活発だったのでしょうか。
民俗学的視点で、この辺りの生活をもっと知りたいなと思います。

登山後の寄り道

下山してもまだ朝10時。

時間がたっぷりあるし、春の陽気なので、穴吹川沿いの休憩スポットでちょっとだけのんびり。
桜と清流が美しいし、車の走行音がほとんど聞こえないのも良いですね。
「吉野川沿いの町に比べると現代的な生活を送るには不便だろうな」と思いますが、「桃源郷のようだ」とも思います。
またこの辺に遊びに来たいです。

『ブルーヴィラあなぶき』で温泉に入るのも考えましたが、昼飯時に家に帰れそうなので、帰宅。
コロナウイルスが無ければもっと寄り道したかもしれないけど。
早く気兼ねなく遊べるようになってほしいものです。