つるぎ町一宇『津志嶽』 徳島の日帰り登山

2020年5月7日(木)、好天の休日。

美馬郡つるぎ町一宇にある、標高1,493mの津志嶽に登ってきました。

累積標高差は1,000m近くあり、徳島県内の登山にしては長丁場となる、登りごたえのある山でした。

ルート・登山口

津志嶽への登山ルートは、東側の久藪集落からとしました。
まともな登山道は鉄塔巡視路を使う以外には、ここくらいしかないでしょう。

貞光川沿いの国道438号、つるぎ町一宇支所から少し南に来ると、石鉄神社の大きな鳥居が見えます。

ここから斜面集落の久藪へ登っていきます。
狭い道ですが、だんだん見晴らしが良くなって、川沿いに比べれば広々とした雰囲気になってきます。

登山口・駐車場となる阿弥陀堂には、いくらでも駐車できるくらいのスペースがあります。
トイレもあり、小さな集落なのに綺麗に整備してくださっていて感謝です。

なお、車道はもう少し上に続いていますが、転回場となっているので登山目的での駐車は禁止。

車道終端からは登山道開始です。

登山道の様子

海沿いで暮らす自分としては、斜面集落は不思議なことの連続です。
久藪集落ですら秘境の感があるのに、モノレールや電線は更に上へ伸びています。

途中には阿波狸発祥の地を表す祠。
調べてもよく分からず…

モノレール沿いを登っていくと、車道の通じていない場所に生活の痕跡が残る廃屋と、石鉄神社。

切り開かれ、草が刈られた美しい天上の楽園です。
人亡き後でもシャクナゲやツツジが咲き誇り、この美しさがかえって寂しくもあります。

石鉄神社からはひたすら一面の杉林の中を登ります。
ところどころに石垣や緩やかな場所があり、この辺りにもいくらか人の生活があったのでしょうかね。
秘境中の秘境に思えますが、南斜面で緩やかで、水が豊富なら、交通の便は別として自給自足で生きるには困らなかったのかな。

少々息を切らしながら登り切ったら、稜線の鞍部に到着。
ここから片道数分で秋葉山の山頂に行けますが、行ってみたら特に何もありませんでした。

鞍部から稜線上を進んでいけば、小屋のような津志嶽神社、更に進めば鉄塔。

この辺りは休憩に良いですね。
どこも下草が少なく、岩がゴロゴロしておらず、道も細くないので、座りやすいです。

鉄塔より奥にはシャクナゲ群生地。
こんな山奥ですが少しだけ水も流れており、補給も出来ます。
花と沢の、山上の別天地ですね。
楽園かここは。

もう一度稜線を歩いて、山頂を目指します。
山頂近くには巨木が倒れた場所があり、そこから吉野川方面を望めます。
秘境ですね。

アップダウンを繰り返して稜線を進めば、遂に津志嶽山頂に到着!

いや~結構長かった。
集落跡の緩斜面、稜線、山上の沢、細い稜線など、道中は景色が様変わりするので行程も長く感じました。

山頂は切り開かれて広々としており、大人数の休憩は可能。
ただし、周辺には木々が茂っているので、展望は微妙。
隙間からわずかに黒笠山方面が望めるのみです。

帰りは淡々と往路を辿り、下山。
駐車場の阿弥陀堂で水とパンを食べて、まったりと休憩してから、出発しました。
シャクナゲが美しく、背後の津志嶽も最高の、山上の楽園です。

登り2時間20分、下り1時間30分でした。

登山道はどこも歩きやすく、危険なところはほとんど無かったと思います。
徳島県の山にしては長丁場となるので、登りごたえのある山でした。

徳島県の登山

Posted by YU