日記

桜が葉桜となるが、その代わりに様々な植物が青々しくなり日に日に変わるその色が目を飽きさせない。
植物たちが呼吸しているからか、その呼気からも様々な物質が放散され、鼻孔の感覚もまた日によって変わる。

最高の季節だ。
気温はちょうどよく、服装を調節すれば山にも海にも行ける。
ヒノキ花粉に少し悩まされるが、シダキュアを飲む前のスギ花粉に比べれば体調が不良になるほどでもない。
日が長くなり、紺碧の空と常緑樹と落葉樹のまだらな模様が映えて美しい。

こんな時は外に出たいと思う。
私を制限するものはないから、存分に外に出る。
山に登り、次の日は海へ行く。
将来のことなんて考えないし、今までやってきたものを無理に制覇しようと思わない。

そうそう、こんな季節でも眠れない夜には憂鬱となる。
この人生もやり遂げようとすることも、全てが無駄で無意味で何の価値も無いがゆえに、もう何もしたくなくなる。
だけどそんな時、「楽観的虚無主義」って言葉を思い出すんだ。
人生なんてたかが知れている、だから我らは無責任に、今やりたいことをやっておけば良いじゃないか。

日記

https://life.yurecord.com/2022/03/14/post-1665/

以前の日記にも書いたことだが、約1ヶ月前に自分が乗っているバイクの調子が悪くなった。
詳細は上の日記のとおりだ。

そして、ホンダドリームから修理が終わった旨の連絡を受け、引き取った。
不具合の結果は、ギヤシフトドラムに取り付けられているシフターピンが緩んでいたから、とのことだった。
部品の劣化とかオイルが悪かったとかそういうのではなく、総走行距離60,000km超えということで振動が積み重なって緩んだ、とのことだった。
つまり、しょうがないことだった。

修理はホンダドリームが分解し、該当箇所を規定トルクで締め付け、試運転したくらい。
部品の交換は一切なく、工賃24,200円のみだった。
難しい修理だから、工賃はまあそんなもんだろう。

その後数10km走って自宅に帰ったが、不具合は無かった。

そんなこんなでワゴンRハイブリッドの代車生活は終了です。
代車は結構良かった……
久しぶりにバイク乗ったら、大型の割にはおとなしい車種なのに、振動を凄い感じた……

お金

家計簿

独身アパート暮らし、30代の男の家計簿を載せます。

2022年3月、6月から働いていた臨時の職を離れて4月からは恒久的(?)な職となりました。

収支内訳

収入 204,716円
給与収入(手取り) 190,054円
資産運用益 17円
ネット収入 14,645円
雑収入 0円
   
支出 338,028円
食費 9,668円
雑貨費 2,148円
車両交通費 14,472円
医療費 4,550円
保険 0円
服飾費 6,314円
交際費 0円
娯楽費 11,575円
通信費 2,100円
雑費 262,500円
家賃 22,445円
水光熱費 2,256円
   
当期純利益 -133,312円

収入と仕事について

3月は手取りが減りました。
給与明細を見ると年金や保険が2ヶ月分引かれているような?
退職だからでしょうか。

12月から3月までは助っ人として忙しい部署に異動しておりましたが、偶然とある問題を発見して妙に評価されました。
「ずっとここの職員でいて良いよ」と言っていただいたり。

6月から11月までは育児休暇代理としてかなり暇なポジションにいましたが、まあこの時期もやりがいはないけど癒やしにはなりました。
12月からは忙しかったけどそれなりに毎日別の仕事やってて飽きずにやれてたり。
そりゃまあやりづらいところもあったけれど。

本当、専門外の仕事だったけど環境的には良いところでした。
専門外だからやりがいは少ないのかもしれない、でもこういう仕事は性に合っているとも思う。
やりたいことよりも、性に合っていることをやってみようよ。強烈にやりたいことがあるわけではない人は、特に。

支出について

食費から娯楽費はかなり少なめ。
溜まっていた食材を消化していたり新生活の準備をしていたため。

4月から住む予定のアパートの入居関連費用として、雑費が非常に多くなっています。
引っ越しは1tトラックをレンタルしただけで終わったので8000円ほどの費用に収まりましたが。
不動産業者等に払う初期費用は大きいですね。
住居手当がつくようになるから毎月45,000円という、今までの人生で最も高価な家賃の場所に住むようにしましたが、おかげで手数料も高くなり。
後になって分かったことですが、高速道路代も支給されるようで。
……少々の遠さなら引っ越ししないほうがお得なのかな。

3月の生活について

3月から4月になると大きく生活様式が変わるので、その準備というかこれまでの生活の総まとめをしていましたね。
私は私の理想を追い求めた。
その答えの一つが7月から3月まで住んでいたあのアパートである。
長年追い求めていたものがこんなにも近くに、しかし得てみるとそれで人生の全てに満足がいくわけではないことも改めて感じました。
だけど、良いものであったこと、癒やしを得られたことは確かです。

私はいくつになっても失い、新たに得て、過去をふわりと思い出して多幸感を得ながら時を過ごし、死んでゆくのでしょう。
2022年3月、私は死に、新たな自分が生まれました。今後も生まれ変わり続けることでしょう。
私の一人一人はそれぞれの時代に息づき、二度と出会えないことでしょう。

日記

新規採用の人々と一緒に全体研修を受けたりする日々。
この組織ならではのシステムが非常に多く、ちょっとした外出だけでも面倒な手間と設定が必要。
慣れるまでは本当に大変だ。

ようやく事務所にて前任者の仕事を確認出来る日が来たが、まあ、分からん。
元々法律的なことにはあまり詳しくは無いが担当者用のマニュアルらしいものが無いのが、理解の難しさに拍車をかける。
まずは規則の大体の形を知り、前任者の不可解な個別案件メモを解読して、ようやく何となくの流れが分かってくる。
せめて、せめて個別案件のストーリーくらいはまとめてくれよと思った……
本当、これから何をしたら良いのか、何がどうなったら何をしたら良いのか分からない。

職場的には非常に緩くて、定時になったら多くの人が帰り支度を始めるようだが、だからこそ残業がしにくい。
もうゆっくり気兼ねなく勉強したいから、担当者用の本を持ち帰って勉強することにした。
多分これからやるべきことは、短期的にも中期的にも長期的にも非常に多いだろう。

日記

4月1日は新生活として、新しいアパートでの生活、新しい職場での仕事だった。
仕事についてはまだまだ始まってもおらず、書類作成だの研修だのの手続きばかりで1日が終わった。
新しいシステムに慣れること、面倒くさいことに慣れることがまず第一か。
人間の雰囲気的には、めちゃくちゃ緩そうだった。

アパートに帰ると環境の変化からか、妙な疲労が出た。
上の写真はそこそこ片付いてきたので撮ってみたが、帰宅時は物が乱雑に散らかりホコリも大量にあった。
さっさと片付けていかないといけないが見るだけで疲れる。
ひとまずカップラーメン食べて布団敷いてぐーたらすることにした。

そして布団でスマホをいじっていると、上の階の人が帰ってきたようだ。
……どこを歩いているのかがはっきり分かる。話していることの一言一句を聞き取れる。

このアパートは築2000年頃、木造だがこの辺ではめちゃくちゃ古いわけではない。
周辺は店も多いが一本入っているから車の騒音は聞こえない。玄関ドアから音も響いてこない。
部屋は1階だが角部屋。
以上の理由から昔住んでいた格安アパート(家賃2万円台)に比べたら騒音問題は少ないはずだ、と思っていた。

甘かった!
まあそうだよな、内見時は住人がいない時間に行うことがほとんどだ。
だから住み始めて分かることがある。
こんなにはっきり聞こえるんだから上の住人に注意するだけで収まるものではないだろう。
普通の音量の声ですら普通に聞こえるんだから。

ああ、やはり最初に見た1階建ての長屋風の場所が良かったのか。
まさか2階ありの1階がこんなにも音が響いてくるだなんて。
とりあえずすぐに引っ越せるわけではないので、ノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホンを注文した。
1万円以内のものだ。
これなら他人からの音をシャットアウトでき、自分がもし何か人に聞かれたくないものを聞きたい場合はこれでバレなく出来るはずだ。

安アパート住まいは気楽な面もあるが、騒音だけは嫌だ。

日記

この日、2021年7月から9ヶ月間住んでいたアパートから、新しいアパートに引っ越すことになった。
仕事のためやむなくの引っ越しだった。
写真は窓から見える風景だった。

このアパートを選んだのは、この窓から見える風景が良かったから、比較的静かな場所だった、家賃が安かったからだ。
景色は良いがアパートの部屋そのものはボロいもので、家賃が同じくらいでもう少し住みやすいところもあった。
決めたときも悩んだが、あの時の自分にとって本当に大事なもの、それは心を安らがせてくれるものがあること、それを重視してここを選んだ。

結果、この住環境が私の心を落ち着かせてくれた、と思う。
職場の環境のおかげでもあるし一人暮らしを再開したからということもあるだろう。
風景はすぐに飽きるという風潮もあるが、季節に応じて、天気に応じて見せてくれるものを変えてくれたこの湖のような内海は、結局私を飽きさせなかった。

この内海は本当に湖のようで、このアパートはその畔に建っている。
都会の裕福な人々は大枚はたいてこういう場所に別荘を建てる。
それがどうだ、家賃2万円台で私はそれを手に入れてやったぞ。
全てをローコストで手に入れることは出来ない。
逆に言えば、今の環境で簡単に手に入れることが出来るものは、他の場所だと大金を払わないと手に入れられないものだったりするのだ。

こうやって心惹かれるものがあれば写真で記録している。
写真を見返すと、過去の私が感動したもの、そしてこれからの私が感動するであろうものが映ることになる。

夕暮れの風景は、昔から好きなようだ。
登山の時とかに見る朝日も好きだが、切ない気持ちにさせてくれる夕暮れの感慨深さといったら!

雑然としたこの部屋の写真が、引っ越し直前の部屋だ。
物を隠さないし蓋とか開けっ放しだったりするから、雑然さが凄い。

でも棚は持たず衣装ケースなどで代用しているから、見た目ほど物は多くない。

引っ越し前日、最後の夜。
かなり物も減った。

ベッドは持たず、ホームセンターで購入したユニット畳3畳分の上に布団を敷いて寝ている。
少し段差があるからホコリが布団にかかりにくいし畳の外にホコリを落としやすい。
ベッドは運ぶのが大変だ。
ギシギシと音がするし、上を歩きづらい。

28日に近所のレンタカー屋に行ってトラックを予約。
やはりこの時期なので空いている日、車種は少なく、何とか30日に積載量800kgのタウンエースを借りられた。
当初は2tトラックを借りようとしていて、全部載るか不安だった。

載せてみると、タウンエースで十分だった。
大きなものは冷蔵庫のみで、洗濯機は持たない。
冷蔵庫も一人で階段を上っていけるくらいのサイズにしたら選択できるアパートも増えるんだが。

また、ユニット畳は引っ越し時でもかなり役に立った。
積み込みの時はあおり代わりに出来て積載量アップ。
積み下ろし時は床や壁の養生シート代わりに出来る。
もしかしてユニット畳って転勤族にオススメ?

そんなこんなで不安だった引っ越しは無事終わった。
ボロいアパートだったが、忘れ得ぬ風景を私に見せてくれた。
1,2年に1回、思い出の写真を決めているが、またその思い出の写真集に1枚加わりそうだ。

ありがとう。

日記

3月23日の晩に配属先決定の電話が来た。
案の定引っ越ししないといけない遠い場所で、しかも宿舎などもない。
すぐにアパートを探しに行かないと。

というわけでその日の内にネットで賃貸物件を調べて大体の家賃や場所や不動産屋の当たりをつけ、安くて面白そうな物件を扱っている不動産屋に行くことにした。
その面白そうな物件以外に数軒見て、決めてしまおうと思ったのだ。

そして24日の朝に現地に到着し、内覧していく。
やはりネットで見た物件が面白そうだったが、一人で住むには広すぎる気がした。
結局風呂トイレ別の職場に近いアパートにした。
家賃は込み込み45,000円。今住んでいるところが込み込み23,000円。
今住んでいる場所レベルに安いところは全く無かった。
一応35,000円とかもあったが、大抵は2階で、大きな冷蔵庫があるから一人で引っ越しできなさそうというわけで1階のアパートにした。
……引っ越ししやすいように一人で運べる大きさの冷蔵庫にしたほうが良いかな。
この冷蔵庫が無ければもっと躊躇なく2階を選べるんだから。

27日にもう一度現地に行き、契約。
20数万円を一括で支払う。
日々の節約もこういうので吹っ飛ぶって考えると、なんか虚しくなってくるよね。
アパートの鍵をもらったので引越し前にもう一度物件を見てみる。
あれ?よく見てなかったけど、台所が狭い。キッチンとリビングの間に扉が無い。
ああ、そうだよな。高いもの相手だと減点方式で評価してしまうのが辛いところよ。
格安だったら最初から期待してないから加点方式で評価出来て、案外満足感があったりするわけで。
まあでも、この決めたアパートだったら歩いて買い物も通勤も出来るし、散歩も楽しいし。
でもでも、毎日バイク通勤でも何ら困ることは無いし!ああ!
とりあえず今は、「急ぎすぎて失敗したかな」と思っておく。
そうしておけば住んでいる時に良い点が見つかったら加点方式で良いと思えるだろうから!

28日にレンタカー屋に行き、トラックを手配してもらう。
この時期だからいつでも空いているわけではなく、何とか30日に1tトラックを9時間借りれることになった。
24時間借りようと思っていたんだけど……。
即積み込み、即積み下ろし出来るように準備しておかねば。
電気、ガス、水道の手配、今住んでいるアパートの解約もせねば。
面倒くさいな。日頃使うの我慢していた有給は、こういうのでも吹っ飛ぶということか。

日記

臨時職員として公務員的な職場で働いていたが、今日が最後の勤務日だった。
挨拶を済ませ、机を片付け、退職していく。
引き継ぎは引継書を2時間ほどで書き上げ、10分ほど口頭で説明して終わった。
「ここの正職員になっても良いのに」なんてお世辞でも嬉しいことを言っていただけた。
ありがとう、ございました。

車でいつもどおりの道を帰る。
お気に入りの曲を口ずさみながら、アパートへ帰る。
私はやり終えた。

帰宅後にこのブログの日記を読み返す。
仕事のことよりも心理に関する研究の記述が多い。
私はこの10ヶ月間、心を探求していた。
答えは無い。だけど、新たな境地を垣間見せてくれた。
次の生活が来る。このアパートから退去する日も近い。

制限があるからこそ価値が生まれる。
いつまでも健康と美が続かないからこそ、それらに価値が生まれる。
恐らく将来の私は今の私よりも更に深い考えを持つようになるかもしれない。
だのにその成長後の自分より、失われたものに価値を求めてしまう。
必要なものなのに失ってしまう、のではなく失うからこそ必要と認識するのである。

私はまた一つ、二つ、失うことになる。新たに得ることもあるけれど。
次の職場が決まった。新しい住居を探さねば。

日記

あと2日で今の職場を離れることになる。
12月に異動したので4ヶ月間、その前の部署は6ヶ月間。
同じ組織で10ヶ月間働いた。

今の組織についての就職前の印象は、以下の日記で軽く書いていた。

https://life.yurecord.com/2021/05/11/post-1392/

昔の自分は1年経つ前に大きな不満を職場に抱いたりしたこともあったが、今回は特に無い。
燃えるような情熱とかはやはり無いが、「まあ続けていても良いんじゃないか」とくらいは思えるものだった。
これは単に私とこの職場のような仕事が合致していたからか、はたまた、感情が薄れているからか。

それなりに満足出来たと思えた職場だったが、今この瞬間の感慨は薄い。
「俺はやりきった……」
と達成感に浸っているわけではなく、4月からの仕事も本心ではただの『異動』だと思っている。
公務員的な職場から公務員的な職場なんだから、恐らくそれほど仕事のやり方は変わらないだろう。
基本的に事務所で働き、毎日毎週のスケジュールを立ててその時々のイベントをこなしていく。
たまにスーツを着たり人前で話したり、大きな組織の中で働いていく。

自由を欲しがっていたあの頃は、誰にも邪魔されず自分の裁量でやれることや達成感こそが人の幸福だと思っていた。
だが今は、個人の代替可能な大組織のほうが働きやすくやれることは多く、心理的安全性を高めることもこれはこれで可能である。
私は怠け者だが怠けすぎて認知症になって人生を終えたいとは思えない。
自由があり、怠けられるなら怠けてしまうから、ある程度の縛りは必要だ。
他人に理解なんてされない異常者で、ニート適性も無い救われようのない悪人だ。
そんな自分が少しでも役立てるような職場だったら、私を活かしてくれる場所があるなら、そこに貢献してみたい。
その行動の先に見えるものを見てみたい。

心理,日記

https://life.yurecord.com/2022/02/05/post-1635/

移動中、ふと以前理解した「受動と能動は一緒」だということを思い出していた。
今、目に見える風景、行動、やろうとしていること、無意義に生きていること。
自分にはもう生きる熱は無い、死んでいる。と思っている。

だけどこのような「熱の無さもあることも一緒である」、というのがふと心に落ちてきた。
つまり私は死んでいると考えるのと同時に生きてもいるのだ。
本当に自分は死んだものと思っていたから、まさに天啓のようなものだった。
私は、生きている、らしい。

やる気があるように思うこともあればないように思うこともあるだろう。
それらをひっくるめて「生きている」らしい。
笑いも苦しみも、希望も絶望も、等しく「生きている」
行動するもしないも、野望を持つも持たないも。
それらの区別は広大な無意識の中にぽつんと浮かぶ(有)意識が行っている。
無意識が私に垣間見せた「生きている」とは、空恐ろしくもなるくらい薄暗い広大な空間の風のようなものだ。