2023.08.20 登山縦走用に干し肉(鶏むね肉と鶏もも肉)作ってみた
今年の7月に南アルプス山中5泊6日の縦走登山を行ったのですが、タンパク源が高野豆腐とカルパスと煮干しのみ。
「もう少しバリエーション増やしたいな……」
ということで、干し肉を作ることにしました。
とりあえず家にあった鶏むね肉と鶏もも肉を使用することにしたのです。
下ごしらえ
鶏むね肉1枚、鶏もも肉1枚を用意します。
豚肉や牛肉より安くって良いね。
鶏むねは100g60円ほど、鶏ももは100g100円ほど。
そのままでは内部まで乾燥しづらいので、軽くスライス。
腐敗防止と味付けを兼ねて、塩コショウを少し多めで混ぜます。
ひとまず冷蔵庫内で1時間ほど入れて馴染ませます。
実験的に、肉の半分は生から乾燥、もう半分は茹で干し(レンジ干し)としてみました。
レンジにかけると多くの油と水分が……
恐らく油分の多い鶏ももの分でしょうか。
余分な水気、油分は取り除いて(食事の出汁にして)、これもスライスと味付け。
下ごしらえ、完成です。
乾燥
夏の暑い日、昔から使っている干し網に広げて乾燥開始です。
半端な乾燥力では腐敗していますが、この時は直射日光があってかつ最高気温37度の日。
これなら腐る心配も少ないはず。
夕暮れ時、1日で大分乾燥しました。
特に、茹で干し(レンジ干し)の方は1日でも十分カラカラに乾いています。
対して、生の方は表面は乾いていますが内部はまだまだっぽい。
真夏の直射日光でも、最低2日は必要そうです。
次の日から天気が悪くなるようなので、ひとまず全て回収して冷凍庫に入れました。
そして天気が回復したので乾燥を再開させて…
正味2日でカラカラに乾きました。
持ってみた感触としても振ってみても本当にカラカラと音がするほどで、水分は全然感じられません。
出来について
油分の多い鶏もも肉は、生からの乾燥も茹でてからの乾燥も、妙な臭みがあります。
対して、鶏むね肉は臭みは感じられません。
そのまま齧ってみると、鶏むね肉は十分『干し肉』になっており、鶏もも肉は触ると油が付着はしますが口の中に入れるとそれなりの旨さです。
ただ、鶏もも肉からは生から調理したときのあの旨味があまり感じられません。
普通の料理だったら大抵鶏むね肉より鶏もも肉の方が美味しいですが、干し肉では鶏むね肉のほうが使いやすいし美味しいかも。
そのままジップロックに入れるとベタベタになるので、鶏ももはいっそのこと油で固める『ぺミカン』にしてしまったほうが良さそうですね。
これなら臭みが漏れる心配も少ないはずです。
鶏むねはビーフジャーキーのような感じで、保存性もあるしクセもありません。なので適当な袋に入れておいても大丈夫なはずです。
登山用に鶏肉で干し肉を作ったというブログ記事が無かったので、自分自身で書いてみました。
縦走登山では乾燥食品を持っていくのが基本と思いますが、干し肉を持っていくのは案外少ないのかな?