2020.09.15,16 田舎と都会、どちらが良いかって?

田舎と都会、それぞれの生き方についてちょっと考えていた。

都会には色々な人や物があり、何でも揃う。
だから個性的な人でも仲間を見つけられる、個性的な人向けの場所なのかもしれない。
無限に思えるほどの空いた「役」がある。

しかしまた、同質化を願う人々の集まりであるとも思える。
都会は田舎よりも先進的だ(と思える)。
ここにいてここに従っていれば、何をせずとも自分も先進的な時代や文化の一員となれる、気がする。
だから無個性で無気力な人が、他力本願で集まってきて、無個性な場所になるとも見える。
流されることを尊び、自分も巨大な塊の「一員」となりたい。

田舎、人口密度の低い場所では、あらゆるものが揃っているわけではない。
仕事の種類や個性的な考えを持つ人の絶対数が少ないから、選択肢が少ないように見える。
だが人口が少なければ少ないほど、自分に求められたりやらざるを得ない強い「役」がある。
かけがえのない、自分の代わりのない役を生き甲斐に出来る。
都会では、自分一人なんていてもいなくても同じ。
都会と田舎は、大きな組織と小さな組織の違いとよく似ている。

まあ結局は、それぞれの場所、状況で得られるものが異なり、得られないものがある。
得られないものをないものねだりして、ここにいる自分は不幸だ、だから変えようとする。
そして変わったら、変わる前にあったものが無くなり、それを切望するようになる。そして戻る。

自分の故郷は海が近くて釣りがしやすい。
バイクで心地よく走りやすい。
東京や大阪に住んでアウトドアが好きな人にとっては、垂涎の地であり、私は恵まれている。

無いものねだりで人生を浪費するくらいなら、今持っているものを大事にしていきたい。
私は私、過去は過去であるが、この状況と過去は「私」を構成する大部分だ。
自由とは自己を希薄させるものだと、老いつつある私は考えるようになった。

日記

Posted by YU