(下卑た話)新地で童貞卒業?した話

30年以上持て余していた童貞を卒業した。(らしい)

「30になったら風俗行ってやる!」と思っていたんだが、そんな時に限ってコロナ発生。
ずっと機会を失っていたので、いっそのことそんな金や手間を婚活に費やそう、ともしたがその気持ちもしぼんでズルズルと先延ばししていた。

しかしこの度、金や時間にも余裕が出来たし、有名な○○新地のある大阪に行く機会が出来たので、行ってみることにした。
そりゃ私もこじらせた童貞オタクさ。
「どうせなら初めては運命的な女性にしたい」
なんてピュアなのか阿呆なのかの理想を描いてもいたんだけど、最近は人生全般に執着も無くなってきて、理性的にも本能的にも「風俗行ってやろうじゃないか!」と思えるようになった。

さて、夕方まで大阪のとある場所で用事を済まし、新地へ行く。
ああそうそう、一応補足しておくと、大阪には本番ができる「ソープ」は無い。
その代わり様々な「ヘルス」はあるし、ヘルスまがいのソープもある、らしい。
で、大阪で本番行為がしたいとなると、「新地」という料理店(の名目になっている)に行けばヤレる。
名目上は「たまたま仲居と恋愛関係に至った」とのことのようで、そんなんでいいのかと思うけど今のところそんなんでいいらしい。
新地はいくつかあり、最も有名なのは飛田新地だ。本当にアイドルレベルの女性が揃っている。
でも行為が事務的になりやすい、とのことなので私は別の新地に行った。

執着や恥じらいを無くした魔法使いの男、のはずなんだけどやっぱり初めてはほどほどに緊張したので、向かう前にコンビニでワンカップ焼酎を買って公園で飲み干しておく。
良い感じに理性が吹っ飛んで行動力が増した。
しかし飲酒は劣情を催させるが、カタルシスまでの道程が長くなるのは経験済みだ。(童貞だけに)
童貞ならばそのデメリットを打ち消せる、はずだ!

そして新地の中を歩く。時は午後5時。
夏のまだまだ明るい時間帯で、休日ではあるが客はまばら。
しかし店はちゃんと開いており、懸命に呼び込んでくれるおばちゃんたちに愛想笑いを振りまいておく。
どの店にお世話になるかはまだまだ分からないからね。

一通り回って、どの店の女の子が良さそうだったかを思い返す。
正直、よう分からんわ!
光でめっちゃ照らされてるし、化粧は大体みんな同じ感じだし。
まあどこ行っても同じようなもんやろ、ということで猫耳カチューシャ付けてくれていた女の子のところへ向かった。

「こんにちは~お願いしま~す」
「は~い、ようこそ~。じゃあ2階に上がってね~」

店の2回はいくつか部屋があり、その一室に入れられる。
ピンク色の薄暗い照明が淫靡な雰囲気を醸し出し、その状況そのものに少し興奮する。
女の子から時間とお金を説明され、「30分が一番多いよ」と言われたので無難にそうしておいた。
もちろん支払いはニコニコ現金払い。
キャバクラでぼったくられるよりかはこういう店のほうが安い、のかもしれない。

まずは裸になって一緒にシャワーを浴びる。
「女の子の前で堂々と裸になるのって、何十年ぶりだろう……」
と感慨に浸りそうで、特に浸らず、「よっしゃ、お願いしゃーす!」と返事してシャワールームへ。

シャワールームでは身体全体をサラッと水に流すだけでなく、抜かずの名刀をお手々で洗っていただける。
こそばゆいぜ。

そして部屋に戻って本番へ……。

 

 

はい、頑張っていただけましたし我ながら頑張った気がしたのですが、普通に出ませんでした。本当にありがとうございました。
どうにもこうにも8割以上まで行かず、私の海綿体はバナナではなく海鼠が限界でした。
アイエエエ!?ナンデ!?ナンデ!!??

緊張はそんなにしてないはず。飲酒はしていたが経験上、出にくくなるだけで硬くはなるはず。
それなのに、中折れしちゃうのだ!
俺は、心だけでなく○ン○も折れてしまったというのか!?

仲居様のスクワット量とその新陳代謝から火照る身体に感心していると、無情に鳴る「ピピピッ」

「あっもう時間やね」
「いや、あの本当、ちょっと今日はコンディション悪くてね。本当、気持ちは良かったのよ、本当」
「……」

とまあ、仲居様の機嫌は良いものではなさそうな気はした。
そそくさとシャワーで身体を洗い直し、服を着て、玄関へ。
一直線に新地の領域から出ていった……

この度のことを思い返しながら、目的地へ向かう。
愚息の機嫌はかなり微妙だが、カウパーでダラダラとかではないからそのまま抜かず、予約していたカプセルホテルに行き、風呂に入って晩飯食べて、普通に寝る。

僕に足りなかったのは何だったのだろう。
若い頃の性欲?性癖を見誤った?……愛?
童貞卒業という体験は人生に一度のもので、女体についての悟りを得られる凄絶なものだと思っていたが、むしろ疑問は深まった。
今までは自己を慰めながら「本当はもっと気持ちいいんだろうな~」と半ば不足感のようなものを感じながら行っていたが、私が信じていた『本当』とはこんなものだったのだろうか?
理論上、私は童貞を卒業した。だが、まだ終わっていない気はする。

というわけでこれからは、もう少し自己の性欲について研究を深めてみたい。
もしかしたら、今回とは違う形態ならば上手くいったのかもしれない。
まだまだ、人生には分からないことばかりだ。

 

 

以上、硬い仕事就いてんのに、アソコは柔い童貞のレポートでした。
終わり~

まとめ

Posted by YU