転職活動始めに、ITパスポートを取ってみた体験談

2020年1月31日

転職を考え始めた時に、「今の自分に出来ることは無いか」と考えた結果、とりあえずITパスポートを取得してみました。

今回はちょっとそれについてのお話をします。

ITパスポートとは

ITパスポートとは、情報処理技術(IT分野)に関する国家資格の一つです。
いくつかあるIT関係の資格・試験の中でも、最も簡単なものです。

分野としてはテクノロジ、ストラテジ、マネジメントの3つに分かれていますが、ITらしいのはテクノロジくらいです。
ストラテジ、マネジメントでは商業的な知識が求められ、「ITパスポート=コンピュータ」と思っていると面食らいます。

ITパスポートを持っているだけではプログラマーやシステムエンジニアの実力者としてはみなされません。
しかし、ITに関係するかなり浅く広く学べるので、コンピュータ・情報を扱う多くの人に役立つ知識を学べます。
ですので、この試験の対象としては、ITベンダ(受注・開発者)ではなく、クライアント(発注・利用者)となります。

なぜ自分が取るか

さて、徳島にUターン転職しようと思い立って、まずは求人が多い業種を探してみました。

今までの自分の経験が活かせそうでかつ求人がある業種は、「測量などの土木補助」「工場」「運送事務」「経理」辺りのようでした。
これらの業種にあまり共通点は無いのですが、しかし実際に転職活動するまでには時間があるので、出来る限りのことはしておきたい。

「汎用性のある資格は無いか…」

とネットで検索していたら、このITパスポートに行き当たりました。

「とりあえず暇だから何か資格を取ろう」

ということで、試験を受けてITパスポートを取っておくことにしました。
とりあえず転職努力の証左にもなる、かな?

勉強方法

参考書

ITパスポートの参考書は多いです。
初心者にはどれを選べば良いのか分からない…のは当然ですね。

とりあえず、Amazonなどのサイトでどのシリーズが人気なのかは何となくわかります。
ITパスポートはメジャーな資格なので普通の本屋にも参考書が並んでいることでしょう。
少し立ち読みして自分に合うものがどれか見定めるのも方法の一つ。

とりあえず自分は、参考書の中でも人気シリーズの『栢木先生のITパスポート教室』がメルカリで安く売られていたので購入しました。
ITパスポートは1年中試験を実施しているので、試験を受けた人がすぐに出品することで最新版の中古も出回りやすいようですね。
定価の2,3割引きで購入出来ました。

ITパスポートは時事問題が多く登場するので、参考書は最新版がおススメです。
前年度の参考書は中古だとかなり安く買えますが、楽に受かりたいなら絶対最新版です!

自分はITパスポートの参考書に詳しい、というわけではないので、この『栢木先生のITパスポート教室』が特に素晴らしいとは断定できません。
しかし、読みやすくて分かりやすくて、デザインも良い感じだと個人的には思います!

まずは参考書を一読

資格試験勉強の王道は、参考書一読⇒過去問解き、です!

そういう訳で、まずは参考書を読みこむことから勉強開始です。
平日の仕事終わりや、休日にちょこちょこ読んでいきました。

参考書は全部で10章に分かれていたので、時間の取れない平日は1章、休日は3章を目安に読み込みました。
章の終わりに過去問がありましたが、これらも全て解きました。

知らないことが結構多く、楽しみながら1週間で読み終わりました。
今まで何となく使っていた単語(例:http)の意味が分かるのって、やっぱり面白いです。

アプリで過去問解き

過去問は過去問集を買っても良いのですが、無料でしかも問題管理もしやすい『ITパスポートアプリ』をスマホにインストールして勉強してました。
無料で、解説付きで、どこでも解ける!
ITパスポートは選択式回答ですから、こういうアプリとは相性良いですね。

過去問アプリでは、問題にマークを付けて、それらだけを解くことも出来ます。
簡単すぎる問題は二度と解かず、難しい問題は何度も解くべきです。
アプリではそういう問題管理もしやすくておススメです。

全く解けない問題があれば、参考書を読み直して、ついでにその周辺分野の勉強も行います。
難しい問題でも、時間をかけて何度も何度も解いていれば覚えていくはずです。

自分の場合、アルファベット略字の意味を答えるのが難しかった!
別業界だと別の意味な単語が出てきたりするので、混同しやすいです
(例:PPMはperts per millionじゃなくて、product portfolio management)

また、たまにどちらの意味でも取れそうな悪問も過去問の中にはありました。
こういう問題もあるので、簡単な試験のはずですが、満点を取るのは難しい試験だと思いましたね。

過去問解きは、ゆっくりと2週間かけました。
本腰入れてやれば1週間程度でも大丈夫です。

というわけでITパスポートの勉強期間は、参考書読み込みと過去問解き合わせて、2週間程度が妥当だと思います。
勉強に1ヵ月かけても良いですが、あまり時間を空けすぎると集中出来なかったり忘れたりしそうで、個人的にはあまりおススメ出来ないかも。

試験と結果

ITパスポート試験は、情報処理推進機構の公式サイトから受験の申し込みを行います。
必要な手続きは全て、その公式サイトに載っています。

受験場所は、47都道府県全国各地。
受験日は、試験場所で変わります。都会だと1週間に1回くらい。
試験時間は、120分。
受験手数料は、5,700円。

合格基準は、1000点中600点以上。
ただし、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系がそれぞれ3割以上取れてないといけません。

自分の場合、とあるPCスクール社内で受験しましたね。
受験者は若い人の割合が多かったです。
おじさんはワシだけや~!

試験は全てパソコン上で回答していきます。
流石IT系の試験だからか、文字の大きさや色の変更自由だったり、問題のチェック機能とかもあって便利でしたw

45分で全問一通り解き、30分かけて1回見直しして、試験を終了させました。
その直後にそのパソコン上で結果を見せてくれます。
結果は、

総合:880点/1000点
ストラテジ系:790点/1000点
マネジメント系:1000点/1000点
テクノロジ系:875点/1000点

合格しました!

まあでも、本番では参考書に載ってないような単語が出てきたりするのが結構あって、やっぱり満点は厳しい試験だと思いましたね。
9割越えてれば嬉しかったですが、超えられませんでした…
ちょっと悔しい!

このITパスポートを取れば転職活動も順調に行く、とは限らないです。
しかし、有用なのに知らないことが身に付いたり、今まで何となく使っていたあれやこれやの意味が分かるのって、非常に有意義だと思います。
仕事に直接役立たずとも、少しでもパソコンに関わったり興味がある人は、ITパスポートの勉強をしておくのがおススメです!

仕事

Posted by YU