数カ月間、無料の郷土史の講義を聞いていて、今日が最終日だった。
参加者は定年を迎えた60代以上がほとんどで、自分のような30代辺りは皆無。
場違いっぽいが、参加者同士での交流はしないといけないわけではないので問題は無い。
さて内容としては、まあ図書館で郷土史資料漁るようなレベルか。
本を読むのではなくパワーポイントと耳で聞かせてくれるから普通の読書よりかは記憶に残るんだろうけど、その講義の場所まで行き来したり週末に別の予定を入れづらいというのがデメリットか。
全く知らなかった内容というのもあまり無く、想定の範囲内でもあったし。
とは言えこういう郷土史講義に参加する自分を客観的に見て、この町を更に知ろうとする住民らしい行動ではあると思う。
何も知らなければ感慨とか物語とかも知らず、なんの変哲のないただの場所としか捉えない。
日頃見ている風景に物語があって、理由があって、そういうのを感じながら生きていくのって、寂しくないじゃないか。
死ねば全てが無に帰す。忘れれば全てが無に帰す。独我論としてはそうなんだけど、でも何かが残るような、そういうのが少し頑張れる心の支えにもなったりする気がするのです。