2020.02.23 大阪へ、隣の芝生は青く見えるからたまには隣で自分の芝生を見る
23日はこっそりと大阪へ行った。
高速バスで日帰り往復。
徳島バスでは日帰り往復+大阪メトロ切符付きのお得なチケットを売っているが、営業時間に窓口行けなくて結局普通の往復切符で。
今回の旅の目的は、旧友に会うのと、都会の空気を久しぶりに味わうのと、全国一ノ宮御朱印集めと。
まずは和泉国一ノ宮の大鳥大社へ。
閑静な住宅街の中にあり、一ノ宮ではあるがちょっと地味で、でも落ち着く良い場所だ。
次は大阪で一番の寺社とも思える住吉大社。
観光名所でもあるからか人も多く境内も広い。
石灯籠が非常に多いのが印象的。
海上交通、商売の神として崇められていたので、江戸時代に多くの商人からの信仰が厚かったようだ。
大きな石灯籠は常夜燈、つまり灯台として使うもので、石灯籠を寄進することで海上交通や商売の安全を祈ったのだろう。
石灯籠には材木商、砂糖商、干鰯商、藍商、薪商などの名が刻まれており、昔の産業が垣間見えて面白い。
次は本町にある坐摩神社(いかすり神社)へ。
高層ビルと高速道路すぐ近くに閑静な境内があり、雰囲気が一気に変わるのが面白いところだ。
僕の人生、各地に行って色々なことをして結局故郷に帰った。
だが今でもたまに、都会とかでバリバリ働いたりしたいと思うことがある。
根を下ろそうとすると隣の芝生が青く見え始めて、現況への不満と外へのあこがれが溜まったら出て行ってしまう。
でもまたそこで同じことが起こって、その繰り返し。
だから、こうやってたまに都会に来ると子供じみた無垢な憧れが覆されて、今の自分の居場所を良く思える。
今回久しぶりに大阪に行ったが、あまり良い場所だとは思えなかったよ。
人の多さの割には特別な魅力が無く、それ以上に開放感の無さがある。
もし自分が大阪に住んでも、繁華街なんかにいくより公園や図書館、海や山に行くだろう。
そういう静かな場所って、故郷のすぐ近くにあるんだよ。
釣りに行きたいなら数分で行ける、山に登りたいなら数分で行ける、静かな図書館もある、近くに大きな公園もある、街中を歩いても色々な物が混ざった臭いはしない、人酔いもしない、病気もかかりにくい。
現状の良さを知るには、外に出るのが一番の方法だ。
何歳になっても。